財形貯蓄制度の利用戦略
どうも,社畜系投資家ノズオです.
今回はサラリーマンの資産形成で外せない,財形貯蓄について
まとめてみたいと思います.
財形貯蓄制度
財形貯蓄は,毎月の給与から天引きで貯蓄を行う制度です.
毎月の天引き額は会社から金融機関に送金され,固定金利または変動金利で
預け入れになります.ちなみに,平成30年7月18日現在,三菱UFJ信託銀行の
固定金利は0.010%,変動金利は0.015%となっています.
財形貯蓄制度には,「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の
三種類があります.
一般財形貯蓄
一般財形貯蓄は,財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄と比較して,積立目的の指定がなく
一部解約も可能と自由度の高い財形制度です.
しかし,自由度が高い反面,税金面での優遇はありません.
- 積立目的 自由
- 積立期間 3年以上
- 税金 利息分が課税扱い(20.315%)
財形年金貯蓄
財形年金貯蓄は,退職後の老後資金を積み立て目的としています.
原則として,60歳以降から年金として受け取れます.
- 積立目的 老後の生活資金
- 積立期間 5年以上
- 税金 元金利息合わせて550万円まで非課税
財形住宅貯蓄
財形住宅貯蓄は,マイホームの購入・リフォーム等を積立目的としています.
目的以外での払い出しは,遡って5年分の税金が課されます.
- 積立目的 住宅取得・増改築
- 積立期間 5年以上
- 税金 元金利息合わせて550万円まで非課税
財形貯蓄制度のメリット
三種類の財形制度それぞれで特徴がありますが,共通したメリットがあります.
それは,”財形持家転貸融資”と”財形給付金制度”です.
財形持家転貸融資
財形貯蓄額の10倍相当額(最高4000万円)の融資を,
独立行政法人勤労者退職金共済機構から低利で受けられる制度です.
融資利率は5年ごとに変更になりますが,平成30年7月18日現在では,
年利率:0.67%になっています.
返済期間は,新築および新築住宅購入・優良中古住宅購入の場合が35年,
一般中古住宅購入が25年,住宅の改良で20年となっています.
財形給付金制度
毎月の貯蓄額に上乗せされる会社からの奨励金のことです.
会社の制度により異なりますが,毎月の積立額に3~10%の奨励金が拠出
される場合が多いようです.
この制度を聞くと,生活費を除いた給料全額を財形貯蓄に注込みたくなりますが,
残念ながら,奨励金は年間10万円と上限が決められています.
まとめ
- 財形貯蓄制度は給与からの天引きなので,貯金が苦手な人には特におすすめ
- 財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄には税制面でのメリットがある
- どの財形貯蓄でも持家の購入・リフォームで融資が受けられる
- 年間10万円上限の奨励金が貰える